はじめまして!ソナス株式会社の広報担当です。
弊社は独自に開発したIoT向け無線通信規格「UNISONet(ユニゾネット)」を提供する東大発ベンチャーです。
"IoT向け無線通信”とか”東大発ベンチャー”という枕詞故、「敷居が高い」とか「何をやってるのかよく分からない」と思われがちな弊社。
より多くの方にソナスのことを知っていただき、コア技術であるUNISONetに興味を持っていただきたく この度ブログをはじめました!
今後、創業者インタビューや自由度の高い働き方についてなど、様々なコンテンツを発信していく予定です。 どうぞよろしくお願いします。
まずはざっくりと"何をやっている会社なの?”
ソナスを語る上で外せないキーワードが"IoT“や"無線通信"という言葉です。 でもこれらのワード、「聞いたことはあるけどピンと来ない」という方も多いと思います。(安心してください。社内にもそういうタイプの文系出身者が複数います。)
そんな方のため、まずはじめにIoTとは、無線通信とは、というところからご説明します。
IoTとは…
Internet of Things(モノのインターネット)の略で身の回りのあらゆるモノがインターネットに繋がること
近年では、インターネットに限らずモノが何かしらのネットワークを介して情報をやり取りすることを総称して「IoT」と呼ぶことが一般的になっています。
例えば身の回りにあるリモコンやノート、あるいは時計といったモノがネットワークにつながると何ができるだろうかと考えると色々なアイデアが浮かんできそうですね。
無線通信とは…
文字通り、伝送路として線を使わない通信
私たちの生活になくてはならないスマートフォンやタブレットなども携帯型無線通信機です。
その他、WiFiやBluetoothなど私たちの周りに沢山存在しています。
様々なモノを繋ぐ「IoT」の進展には、無線通信技術の発展が必要不可欠とされています。
IoTは2014年頃から注目され始めブームを迎えて2~3年が経ちますが、今後もこのトレンドは続き、より多くのヒトやモノがインターネットに繋がる時代がやってくると考えられています。その中で重要になってくるものこそが、ソナスの事業である無線通信です。
ソナスは、まったく新たなデータ転送技術を採用した独自開発の無線通信UNISONetにより、これまでの無線の在り方を一変させ、IoTの世界にブレークスルーをもたらそうとしています。
UNISONetとは
世の中には多くの無線通信規格が存在しますが、ソナスが取り組んでいるのはWi-Fiなどのような「超高速無線」ではなく、「省電力無線」と呼ばれる分野です。
スマートフォンやIoT家電の場合は、音声や動画などデータが重く消費電力も大きくなるため、コンセントに繋いで常時電源を供給したり、頻繁に充電したりします。
一方、モニタリングのため工場内の機械・設備に数百、数千ものセンサを取り付けて計測したデータを無線で収集する場合や、橋梁など屋外のインフラ設備に多数のセンサを設置しデータを無線で収集する場合などでは、そうした運用は難しいという現状があります。
こうしたIoTシステムにおいては、電池で1~2年間運用し続けられるような「省電力性」が非常に重要になってきます。
UNISONetは、画期的なデータ転送技術により、「安定」「省電力」「高速」「双方向低遅延」「データロスレス」「時刻同期」「多数収容」といった要件を同時に実現することが可能。 これらの特長を活かして、あらゆる領域への適用が期待されています。 *UNISONetの技術詳細についてはこちら
ソナスのミッション
"世界で最も信頼されるワイヤレスソリューションを確立し
IoTを実践する人々に喜びや驚きをもたらすとともに
あらゆる産業がIoTの恩恵を享受できる社会を実現する"
IoTは大きな期待をかけられている一方で、無線技術が足を引っ張り、その可能性を十分に発揮できていない現実があります。
開発者もユーザーもワクワクするような高性能な無線技術で各種産業がIoTの恩恵を享受できるようサポートし、社会を飛躍させることがソナスのミッションです。
事業展開例
ソナスでは、UNISONetそのものの提供はもちろんですが、並行してUNISONetを活用したIoT製品/システムも 多数展開していく予定です。 代表例として、現在展開中の製品を1つご紹介します。
◆高品質無線振動計測システム(sonas xシリーズ)
UNISONetの無線通信モジュールと高精度加速度センサにより、建物や設備・機械などの微細な振動を無線でモニタリングするシステムです。
設備の老朽化や技術者の不足に苦しむ土木・建築業界におけるインフラ健全性診断や、スマート化が進む製造業界における機器の稼働監視・故障予知の助けとなるもので、従来の有線のシステム構築と比較すると大幅なコスト削減や導入期間短縮に繋がります。
大手ゼネコン様や機械メーカー様、研究機関様での導入実績があり、「これまで試したどの無線より使いやすい」「時刻同期ができる無線をずっと探していた」などの声をいただいています。
*sonas xシリーズについての詳細はこちら
この他にも、UNISONetを基盤とした新たな製品・システムを企画開発中です。
創業メンバー
ソナスは、東京大学工学部森川研究室で出会った3名の技術者によって創業されました。
創業メンバーはIoTという言葉がもてはやされる前、ユビキタスと呼ばれていた時代からこの分野の研究を続けてきたエキスパートです。
CEO 大原壮太郎
1983年生
東京大学大学院工学系研究科修了後、ソニー株式会社にて5年半、半導体開発に従事。東京大学先端科学技術研究センター勤務を経てソナス株式会社共同創業、代表取締役就任。
座右の銘 「我以外皆我師」
社員アンケート”私が思う大原さんはこんな人”
- 誠実
- マルチタレント。育児やりながらハードウェア設計から営業・バックオフィスまで多岐にわたる実務とマネジメントをこなしてるのはすごい
- 経営者として常に大局観を持って経営判断する一方、机の上に空ペットボトルをため込む無頓着さを併せ持っている
CTO 鈴木誠
1982年生
東京大学大学院新領域創成科学研究科博士後期課程修了。10年以上に渡り無線センサネットワークの研究に従事した後、ソナス株式会社共同創業、最高技術責任者として技術面をリード。
座右の銘 「なんとかなるさ」
社員アンケート”あなたが思う鈴木さんはこんな人”
- 天才
- 探求心の塊。突破力が尋常じゃない
- 言葉選びのセンスが独特
Co-Founder 神野響一
1991年生
東京大学工学部卒業後、同大学先端科学技術研究センター技術補佐員を経てソナス株式会社共同創業。大学では無線センサネットワークの研究に従事。2016年度IPA未踏スーパークリエータ。
- 座右の銘 なし
- 社員アンケート「あなたが思う神野さんはこんな人」
- 優秀
- 飄々としている
- クールな見た目に対し、結構根性がある。優しい。時折少年のような笑顔を見せる
このほか、開発チームに5名、ビジネスチームに5名、インターン7名も在籍し、UNISONet普及のため奮闘しています。
※創業者による創業ストーリー、各社員による入社ストーリーは今後随時公開予定です。乞うご期待!
ソナスのあゆみと展望
ソナスのコア技術であるUNISONetは、CTO鈴木が2011年に海外で発表された新しいデータ転送技術に関する論文にいち早く目を付けたところからスタートしました。
今後は、新製品開発やパートナー構築に取り組みつつグローバルに展開していきます。
目指すはUNISONetのグローバルスタンダード化です!
「画期的な日本発の新技術を世界に広めるって面白そう!」と思った方、「もっと詳しく知りたい」という方、ぜひお気軽にお問い合わせください!